絶賛モラトリアム人間

これからの人生どうしようかなって

あれだけ辞めれなかったタバコ

 

 

 

を辞めることに成功したのかもしれない。

 

“かもしれない”と不確定な感じにしたのは、愛煙家の方々なら多少なりとも理解していただけるであろう感覚だ。

 

多分、次間違って1本でも吸ったらまた泥沼から抜け出せなくなる。

 

これに限る。

 

ここで僕の5年間の喫煙生活を支えてくれたいくつかのタバコを紹介させて欲しい。

 

1つ目、ハイライトメンソール。僕を喫煙生活に誘った、大学時代恋い焦がれていた先輩が吸っていた。あの細身でカーディガンを羽織った先輩が梅雨真っ盛りの喫煙所で、一人静かに火をつけ、僕に気づいて手をヒラヒラと振るのが今でも忘れられない。でも、あの人はどこかいつも遠くを見てたような目をしていた。面と向かって話す時も、僕を見透かしていたような気がする。ショートカットながら少し髪の毛に隠れたその目が、僕を陥れたひとつの要因なのかもしれない。

 

2つ目、メビウスオプションパープル。僕は元々ぶどうガムが好きだ。このオプションパープルはまさに僕みたいなぶどうガム好き人間のためにあるようなタバコで、カプセルを潰した時にふわっと広がる人工的なぶどう感が好きだった。

 

3つ目、ボヘームダブルシガーモヒート。大学後半、もはやアル中、ヤニ中の2コンボを達成していた僕は「タバコ吸いながら酒飲むの最高だよな!!!」と不健康の真っ盛りでいた。酒はハイボールかモヒートをコンビニで買って、タバコを吸いながら1月の深夜の冷たい空気と肺に取り込むのが大好きだった。だから冬の深夜徘徊は辞められない。そんな僕に高校時代からの親友、もはや悪友の女の子が勧めてくれたのがこれ。タバコ吸いながらモヒートの香りを楽しめる。僕にぴったりのタバコ。ただ、タバコ屋さんに行かないと買えないのが少し難点だった。ちなみにタバコ屋さんは新宿紀伊国屋のアーケード奥にあるタバコ屋さんが一番好きだ。いつもそこでタバコを買い、さっきの悪友と夜の新宿に何度繰り出したことか。

 

と、いくつか僕の所謂お気に入りタバコを紹介させてもらったのだが、もう彼らに用はない。ストレスはやっぱり仕事上溜まるし、嫌になる時だってある。じゃあなんで禁煙1週間半たっても1日坊主の僕が禁煙できてるかって.......?

 

その話はまた僕が生きてて、気が向いたらにしようと思う。夜ももう更けに更けている。良い子は寝る時間。

 

では。